夏といえば、やっぱりこの音だよね。
「みーんみんみんみーー」
何って?
セミの鳴き声だよ。
あれを聞くと
「ああ、夏が来たなぁ」
って感じるんだよな。
セミの声ってさ、子供の頃は何とも思わなかったんだけど、
今になって聞くとなんか懐かしいというか、あの音が夏の風物詩みたいに
なってる気がする。
昔、夏休みの宿題をサボりながら、セミの声を聞いてたあの感覚が
よみがえってくるんだよね。
でも、よくよく考えるとさ、セミってすごいよな。
何年も土の中で過ごして、地上に出てきたと思ったら、
たった数週間で命を終える。
そんな短い命を、あの爆音で全力アピールしてるんだから、
ある意味、彼らの生き様には感動さえ覚えるよ。
しかも、セミって鳴く時間帯も面白いよね。
朝の早い時間から鳴き始めて、昼間の暑い時間にピークを迎える。
そして、夕方になると少し静かになるらしい。
そんなリズムも含めて、セミの鳴き声は夏の一部として欠かせない
存在になってる。と思う。
ただ現実的には、暑い中でのセミの大合唱はちょっとキツい時も
あるんだよね。
窓を開けると
「みーんみんみんみーー」
近くの木にでもいるのかと思うほどの音量で響いてくる。
エアコンをかけて窓を閉めても、微かに聞こえてくるから
「夏が来たなぁ」
って感じるのと同時に、
「ちょっと静かにしてくれ……」
って思うこともある。
でも、そんなセミたちも夏の終わりが近づくと、だんだん鳴き声が
少なくなっていくんだよね。
今年はなんだか、いつもより静かな気がするけど。
そうなると、なんだか寂しい気持ちになるのが不思議。
あんなにうるさいって思ってたのに、いざ聞こえなくなると
「もう夏も終わりかぁ」
っていう一抹の寂しさがこみ上げてくる。
結局、セミの鳴き声って夏そのものなんだよね。
暑さと共に始まり、暑さと共に終わる。
だからこそ、あの音を聞くと、
何か特別な感情が湧いてくるのかもしれない。
次にセミの声を聞いた時は、ちょっと立ち止まって、
その音に耳を傾けてみるといいかもね。
「みーんみんみんみーー」
って、彼らが全力で夏を生きているその音に。
またのぅ~~!!